心筋梗塞の診断を受け、大きな病院に行った私は、検査を受け、3日後に手術をすることになりました。
手術まで、薬で寝ているということで、ここからは後で聞いた話なんですが、翌日、私は急にせき込んで、たんを吐き始めたそうです。
先生の判断で、3日後の手術まで待てないということで、緊急手術をすることになりました。
手術の書面を見ていると、死亡率やこの時はこうするという様々なオプションが書いてあって、退院後、家族から見せられた時は、あらためて生きられたことへの感謝が沸きました。
おそらくは、かなりギリギリの判断だったんだと思います。
あらためて、先生をはじめ、病院の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
夢か現実かわからないICU
ICUのことは、夢だったのか現実だったのか全くわかりません。
病院の玄関口で、酸素ボンベの酸素を吸って、一瞬苦しくなって、そして先生たちが落ち着いて吸ってくださいと言ったこと。もちろん夢です。
ドライブに出かけて牛乳を飲んだこと。
列車に乗っていたら看護師さんが病室から来て大丈夫ですか、と言ったこと。
天井から人の顔がにょきにょきでてきたこと。
ずっとそんな感じで夢をみていました。
せん妄だったんだろうなとあとから思いましたが、看護師さんたちに暴言を吐いたりしなかったかちょっと心配です。
夢では家族と列車に乗ったり、ドライブに行ったり、動かない列車に乗っていたりしたんですが、とてもなにか寂しい感じで、死ぬことがとてもいやだなと感じるようになりました。
だれだって死ぬことは怖いし、いやなことだとは思うんですけどね。
挿管をはずします
2週間ぐらいして挿管を外しますと言われました。
その時、口から何か入っているのはわかっていたんですが、挿管という単語から、ひょっとして喉を切って入れているんじゃないかとちょっと怖くなりました。
これも、映画かドラマの情報だと思います。
ですが、そんなことはなく、口から入っている挿管をはずして、口に当てる酸素吸入に変えた感じでした。
このあたりでも、天井から人の顔が生えてきたり、看護師さんがみどりのターバンを巻いていたり、それが普通の感じでした。
せん妄です。
ICUからHCUへ
それからほどなくして、窓のある部屋へ移動しました。
HCUというそうで、外が見えるので、気分的にかなり違います。
看護師さんが夜に遊びに出かけたり、トイレのことで臭いと笑ったり、そんなことはあるはずもなく、依然としてせん妄は続いていました。
より、現実に近い被害妄想のようなことで、こういう時に、怒りはじめたりするんだろうなと後になって思いました。
ひょっとしたら、看護師さんに変なことを言ったかもしれません。
ある日、看護師さんがカレンダーを持ってきて入院の日や挿管がとれた日を教えてくれました。
首に点滴の管がついていて、腕にもついていて、あとから聞くとICUでは管だらけだったそうです。
HCUの時点でも最初は、管がいっぱいついていたんですが、動きも制限があり、視界に入らないのでそんなには気になりませんでした。
おむつにできない
トイレは小は管がついていたのでいいんですが、おむつに大ができなくて悩みのたねでした。
おしっこの管もはずしてもらい、たしかカロリーメイトのゼリーとかだったと思いますが、食べ始めました。
鼻から何か長いものが入っていたんですが、これも外してもらいました。
食べ物を口にしようと手を持ち上げようとしたら全然だめでした。
筋力が落ちていたせいで、歯を磨くのもたいへんでした。
字もうまく書けず、もとに戻るのか心配でした。
歩行訓練
ある日、歩行訓練ということで、まず、ベッドに座りました。
大丈夫ですかと言われたんですが、ちょっと大丈夫じゃなかったんですが、どれぐらいが大丈夫なのかわからず、大丈夫ですと答えました。
そして、さあ、立ってみましょうか、と言われ、立ち上がろうとしたら全く足がうごきません。
歩行器のようなものにつかまり、なんとか助けてもらいながら立ち上がったんですが、もう数歩歩いた時点で疲れ切ってしまいました。
それから少しづつ歩いて部屋のはじまで数メートル歩きました。
筋力は20%とか低下するということを言われて、元気な時に筋トレをしてもなかなか筋肉がつかなかったことを思いだして、果たしてどれぐらいかかるんだろうと思いました。

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